お引越し

この前職場が移転しました。
で、ふと振り返ってみるとこれまで勤めた会社で結構引越しを経験してることに気づきました。
フロア内移動や新規店舗、廃業、、、。
でも今回の引越しが一番楽でした。
ほとんどなんにもしなくてよかったから。

Waterfront
Viaduct Harbour, Auckland


日本で最後に勤めてた会社は、ビル自体が老朽化で立て直しになったためすぐ隣にできた新築のビルに移ったんですが、すぐ隣りのビルだったのにそれこそもう1ヶ月も前から準備。
何十年も整理されずにほったらかしだった書類の廃棄や、サンプル商品の整理、引越当日も休みの土曜に当然のように作業があり代休のオファーはなしの散々なもの。


今回はオフィス自体にものが少なかったのと、ほとんどのことはボスがやってくれたんです。
それでも引越し前の数日からちょっとずつって感じで。
ぼく自身がしたのは最後の日に数時間、自分の荷物(ダンボール1個)と数台のコンピューターを梱包しただけ。

引越し自体も翌日の土曜に業者が来てやってくれてんで、出勤はなし。
週明けに開封作業をしただけで済みました。


基本的にこの国では日本のような「なぁなぁ」な感じはなく、自分の契約内容にある仕事だけをするようになっています。
「それ以外の仕事をする=他の人の仕事をとる」ような印象があります。
文章に書くと冷たい感じもしますが、当たり前といえば当たり前かなぁ、と。

驚いたのはその後。
まず新しいオフィスのリノベーション作業が終わってません。
だだっ広いフロアに新たにパーティションをしてるんですが、作業の音もうるさいし進行も遅いし、、、。
ボスはそれでも呑気な感じで、聞くとリノベーションが終わるまでは賃料が発生しないんだとか。
なるほど。
さらには2週間たってもお引越し電話もインターネットも通ってません。
これもいつになることやら。
なんにせよニュージーランドらしいです。


引っ越しの話題ついでにこの国の引越しの変わったところを。
オフィス移転じゃなくって個人宅の引越しなんですけど、この国では家ごと引越しする人が結構います。
文字通り「家」全体が丸っと引越ししちゃうんです。

この国のいわゆる一軒家は土台の上に乗っかって建てる作りで、(そんなに高くはないけどちょっとした)高床式構造です。
引越しの時にはそれをリフトで持ち上げて、トレーラーで運ぶんです。
はじめてみた時はホントに驚きました。

moving house
Photo Credit: theyounz

これにはもちろん理由があって、日本では新築の家が100%の状態でそれ以降は家自体の価値が下がってしまいますが、この国では新築の家には基本的には欠陥が多いとされています。
それに少しづつ時間をかけてビルダーなり自分の手で手を加えてステキな家にする考えのようです。
なのでわりと古い家でもちゃんと手入れされていれば、それこそ築100年の家でもちゃんと評価されます。
日本じゃあり得ないですよね。
で、せっかくリノベーションしたんだしってことでその価値ある家ごと引っ越しちゃうんです。
しかし一般道を家が走ってたらビックリですよね。

driving house
Photo Credit: boeke

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