夏の始まりの花火

さて、ニュージーランドに夏が近づいて来ました。
ハーバーを歩くと、もうTシャツに短パンにサンダルの人ばっかりです。
あ、ちなみにニュージーではサンダルではなく、Jandel(ジャンダル)といいます。


日本ではあまり知られていませんが、この国には夏の始まりを告げるイベントがあります。
それが11月5日のGuy Fawkes(ガイ・ホークス)です。
何をする日かとゆーと花火を上げる日なんです。

花火
この日は国内各地で花火大会が開催されてます


そもそもGuy Fawkesとはなにかとゆーと、1906年にイギリスで計画された国会爆破(火薬陰謀事件と言われてるそうです)に加担した人物の名前なんです。
これは時の国王James 1st(ジェームス一世)の殺害を目的としたものでしたが、計画はバレて11月5日、Guyは見つかって裁判にかけられます。
これはいわゆる国家反逆罪になってしまって、当時の最もひどい処刑を受けたそうです。
簡単に説明するとこんな感じです。
(もう一つ余談ですが、英語の「ヤツ」を表すGuyはここからきてるんですって。)


で、Guy Fawkes Dayには花火をして国王の無事を祝おうってことになったみたいです。
なんかすごい発想ですよね、、、。


元々はイギリスの風習から来ているんですが、ニュージーランドでは夏に差し掛かるため夏の始まりを祝うようなイベントになっています。
このGuy Fawkes Dayを祝うにあたって必要な花火ですが、これは日本のように簡単には買えません。

まずすごいのはニュージーランドで花火が買えるのは、1年でこの11月5日とその前の3日の計4日間だけ。(正しくは花火を「販売できる」のが4日間だけ)
今年、2012年は11月2日から5日までの4日間のみです。
これは販売が許可されてるのがこの日ということで、花火をするのはいつでもいいんです。
なので、うちの近所でも冬の夜中に急に花火が上がったりして「よく湿気にやられなかったなぁ」と思ったりします。

そして花火を買うには18才以上でないといけません。
日本人からすると変な感じですよね。


さらに、花火をしていいのは自分の家の庭だけなんですよね。
こーなってくると当然、毎年のように火災が問題になり、このイベント自体を中止しようとする声もあるようです。


広告にも花火が載ってるんですが、火薬の量を示す?Power Ratingなるものがついてたりして、かえって怖かったりします。
285って、、、。
Guy Fawkes前の花火の広告
Guy Fawkes前の花火の広告


毎年気づいたら販売が終わってるんで、今年は買ってみようかなぁと思ったりするけど庭かぁ、、、。


参考資料:
"Guy Fawkes" Kiwi Families


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スクールホリデーの過ごし方

さて、ニュージーランドは今スクールホリデーです。
日本では春休み、夏休み、正月休みとあるところですが、ここでは少しシステムが違います。

School Holiday
School Holiday


(大学を除く教育機関での)基本的なスクールホリデーは、「10週行って2週休む」の繰り返しです。
この「10週」がTerm 1からTerm 4として区切られるので、4学期あるってことですね。
例外はクリスマスホリデー。
年末年始のみ、約1ヶ月の休みになります。


で、ここで問題になるのがニュージーランドのひとつの法律。
「14才以下の子どもに留守番させてはいけない」というもの。
留守番できるようになることがひとつの大きな通過点のように考えられてる日本人からすると一瞬「え?」と耳を疑いたくなる話ですが、ホントの話です。
細かい規定はあるようですが、基本的にはさっき書いたとおりで、ニュージーランドでは「14才以下の子どもを大人のいない状況で家にいさせるのは安全じゃない」と考えられているそうです。

以前、ワーホリで滞在していた時にバックパッカーズで仕事をしていたんですが、たまにオーナーに家の留守番を頼まれることがありました。
オーナー夫妻には2人の小さい子どもがいて、子ども好きなぼくとしてはベビーシッティングでお金をもらえるのはありがたい話でした。
当時は「ベビーシッターを雇ってまで、夫婦で夜出かけるなんてなんかいいなぁ」程度にしか思ってなかったんですが、今思うとベビーシッターを雇わないわけにはいかなかったんですね。

Photo Credit: gak


話は戻ってスクールホリデーですが、子どもがいくら休みでも大人には仕事があります。
以前にも書きましたが、ニュージーランドの有給は年に4週間(20日)。
スクールホリデーは年間で10週間以上。
大人の休みが全然足りません。
かと言って留守番させとくわけにも行きません。
では、子どもを家に置いておけないとなるとどうするか。


ひとつの選択肢は自分も休みをとって旅行に行くことです。
うちの近所はわりに富裕層が多いエリアなのもあって、スクールホリデーになるとひっそりとします。
どういうことかというと、家族で1週間旅行に出たりしてるそうです。
ボートを持って別荘にいったり、何ヶ所かのホリデーアパートメントを転々としたり。
テレビを見ててもスクールホリデー期間はニュースキャスターも休みを取るので毎日人が変わります。
すごいですよね。
これが1年に4回あると思うと、日本でお盆や正月に旅行に行くのとは少しスケールが違います。

もうひとつの選択肢は、日本では考えにくいですが職場に連れてきちゃうんです。
実際、以前ボランティアをしていた自転車屋にもスクールホリデーになると、何人か子どもが店の中をウロウロとしてたり、現在の職場でもボスが孫を連れてきたりします。
そういえば、バスの運転手が子どもを乗せて走ってたりもしました。
なんとなくこーゆーのって、アットホームでいいなぁと思うわけです。


ニュージーランドではなによりも家族が優先されます。
この国の魅力の大きな一つですね。


参考資料:
""Home Alone" and the supervision of children and young people" Practice Centre


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ラグビー観戦のススメ

ラグビー大国ニュージーランドにラグビーのオフシーズンはほとんどありません。
2月末から約5ヶ月間にわたって熱戦が繰り広げられた南半球最高峰のリーグSuper Rugbyが終わってすぐニュージーランド代表All Blacksが再始動しています。
6月にあったアイルランドとのテストマッチ以来で、現在はニュージーランド、オーストラリア、南アフリカ、そして今年から参戦したアルゼンチンによる4カ国対抗Rugby Championshipの真っ只中。

All Blacks v Wallabies
Wallabies相手にハカをするAll Blacks


ワーホリや留学でニュージーランドに来て、せっかくだからラグビーを見てみたいという人も少なくないと思います。
ただ、All Blacksが国内でする試合は年に6試合ほど。
Aucklandにいても見れるのは多くても年に2試合程度です。


そこで特にこの8月から10月の期間、全国どこにいてもラグビー観戦のチャンスがあるのがニュージーランド国内最高峰のリーグITMカップです。

ITM Cup at Eden Park
週末昼間のITMカップ@Eden Park


これはその地方ごとにいい選手を集めて作ったチーム同士の州代表選のようなもので、All Blacksが活躍する国対抗のテストマッチやSuper Rugbyに比べると実力面や華やかさでは少し劣るものの、今後のAll BlacksやSuper Rugbyを担っていくであろうヤングガンを発見できるという楽しみがあります。
もちろん若い選手だけではなく、元All Blacksの選手やSuper Rugbyで活躍しながら惜しくも代表入り出来なかったスター選手も出てますし、チケットもテストマッチなら最低でも$50、Super Rugbyなら$20するところ、$10程度でみれてお得。(会場によって異なります。子どもはタダのところもアリ)

Kids go free at Eden Park
子どもは無料のITMカップ@Eden Park


このITMカップに出場しているチームで、今年どうしても日本人として応援せずにいられないチームがあります。
南島のOtagoです。
なぜか?
日本人が参戦しているんです。
しかも2人も。

田中史朗選手と堀江翔太選手で、2人は日本では強豪パナソニックワイルドナイツに所属しています。
ワイルドナイツは最近All BlacksのスーパースターSonny Bill Williams(SBW)が移籍したことでも話題になっていますよね。
両選手は現日本代表の主力でもあり、2019年に日本で開催が決まっているラグビーワールドカップを成功させるためにも彼らがニュージーランドで活躍することに大きな期待がかかっています。



ちなみに日本では現在トップリーグの真っ只中。
以前にも少し書きましたが、今年は特にパナソニックのSBWはじめ、他にも多くの(元)All Blacksが助っ人として参戦中です。
2012 トップリーグ試合スケジュール


ラグビーのルールはサッカーのそれと比べると難解で、はっきり言って全てを理解するのは至難の業だと思います。
ぼく自身もラグビーをしたこともありませんし、ワーホリでニュージーランドにくるまで全く興味ありませんでした。
知っていたのは「ボールは後ろにパスしないといけない」と「ボールを敵陣ゴールラインに向こうに置けばトライ(得点)」の2つくらい。
今でもおそらく半分くらいしかわかってないと思います。

でもスタジアムに行けばルールなんて分からなくてもその迫力だけで十分楽しめます。
個人的には最初はできるだけピッチに近い最前列で見ることをオススメします。
特にスクラムで体と体がぶつかる音は大迫力。

Scrum
スクラムの迫力をすぐそばで!


残念ながらOtagoは今期Aucklandでの試合はないんですが、その他の地域ではまだまだ彼らの挑戦を生で見れチャンスがあります。
時間があれば一度スタジアムに見に行ってはいかがでしょうか?
田中・堀江両選手には夢のSuper Rugby、Highlanders入りを目指してがんばってほしいです。
2012 ITM Cup Fixture and Results



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国民食?パイ大好き

ニュージーランドでは国民食の域なのに、日本では見かけないもののひとつがパイ(Pie)です。
日本でパイといってもアップルパイくらいしか浮かびませんよね?
こちらではスイーツ系から食事系までホントに色々あります。

今日は最近食べたパイでおいしかったものをいくつか紹介します。


まずは近場のAuckland。
Mt Eden shopsにあるその名も『Mt Eden Bakery』。
古い趣のあるパン屋で、近所を歩いてたらすれ違う人みんながなにやら紙袋に入ったものを食べてて、それをたどっていくとどーやらこのパン屋でした。
パン屋なのでもちろんパンもたくさんあるんですが、ぼくはそれには目もくれずパイのショウケースとにらめっこ。
普段は王道の「Mince pie」や「Steak pie」を食べるんですけど、ここで初めて出会ったのが「Chicken Camembert Cranberry pie」なるもの。
中に少し入ってるクランベリーの甘さがアクセントになっててとっても美味しかったです。

Chicken Camembert Cranberry pie
Chicken Camembert Cranberry pie


そしてもうひとつはHamiltonから少し南に下ったところにあるKihikihiという小さな町のパン屋さんのパイ。
『Viands Bakery』はBakels New Zealand Supreme Pie Awardsという賞のSupreme(最高賞)を2年連続で受賞しているそうです。
ぼくが行った時は平日の10時過ぎと中途半端な時間だったにもかかわらず、わりと人の出入りが多かったです。
このパン屋以外にはほぼ何もない町であの人の入りはさすが。

Viands Bakery
Viands Bakery

4500個のエントリーの中からSupremeの称号を今年手にしたのはGroumet Fruit Pieの部門で選ばれたのがGingered Peach & Pear with Cointreauというパイ。
で、その横に並んでたのが昨年パイの王道ミートパイから王座を奪ったSpiced Plum, Port and Apple pie。
両方とも食べたんですが、前者はかなりおいしかったです。
これもジンジャーがアクセントになってる感じ。
ギモンなのは「これは果たしてパイなのか?」ってこと。
どっちかってゆーとタルトっぽかったよーな、、、しかもあの田舎町にあって$6。
後者も悪くはなかったんですけど、ジンジャーには及びません。

Gingered Peach & Pear with Cointreau
Gingered Peach & Pear with Cointreau pie

スイーツ系だけじゃなく、さらにSeafood部門でもScallops, Shrimp & Prawnwith Sweet Chilli & Corianderというパイが賞を獲ってます。
これも尾のついたエビを始めシーフードがゴロゴロ贅沢に入ってて、納得の味でした。


最後にもう1軒。
Rotoruaにある『Gold Star Bakery(Patrick's Pie Group)』。
ここはなんと上記のViands Bakeryが台頭する2年前まで4年連続で最高賞をとってたパン屋。

Gold Star Bakery
Gold Star Bakery

3軒の中では一番こじんまりした感じでしたが、パイの種類の多さは一番なんじゃないかな?
パイの並ぶケースには「〇〇年〇〇賞受賞の〇〇パイ」と書かれたものがズラリ。
、、、これは迷う。
どれもこれもおいしそう。
散々悩んで選んだのがChicken and Vegetable pieとBacon Egg Tomato pie。
どちらもKihikihiのパイとは違って名前は王道な感じでしたが、とくにチキンのパイはチキンのゴロゴロ感とパイ生地のサクサク感、そして少し胡椒の効いた絶妙な味でホントに美味しかったです。
個人的には今回紹介した中でナンバーワンです。

Chicken and Vegetable pie
Chicken and Vegetable pie and more


ニュージーランドにはPies Ka Pie!という言葉があります。
Ka Pieはマオリ語でGoodの意味。
うん、パイってステキです。
他にもオススメのパイがあれば教えてください。


参考資料:
"2012 BAKELS SUPREME PIE AWARDS" Bakels
"Sweet success for NZ's top pie" Stuff.co.nz
"City's pies take the cake at awards again" Rotorua Daily Post


Mt Eden Bakery: 464 Mt Eden Rd, Mount Eden, Auckland
Viands Bakery: 80 Lyon Street, Kihikihi
Gold Star Bakery: 1114 Haupapa Street, Rotorua


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Rotoruaの温泉宿の探し方

だいぶAucklandでは暖かくなってきて桜がちらほら咲き始めてます。
桜って言っても日本みたいに一斉に咲く感じはなく、各々勝手に咲いていくので豪華さは全然ありません。
日本は桜まで協調性があるのかなぁ。

で、今回は桜じゃなくて温泉の話です。
ニュージーランドでおそらく一番有名な温泉地Rotoruaに行ってきました。

Lake Rotorua
Lake Rotorua


今住んでる家にはバスタブがないのでなかなか湯船にゆっくり浸かる機会がありません。
で、久々に Rotoruaの温泉に浸かりに行こうということになりました。

で、大事になってくるのは宿。

実は去年も同じ時期に日本から友人が遊びに来て Rotoruaに行って、その時はモーテルに泊まったんです。
Utuhina Lodgeというところで、ここのすごいのは敷地内に天然掛け流しの温泉がいくつかあって入り放題。
それぞれ少しづつお湯の温度が違う感じなんですけど、基本的には露天風呂ですが水着着用。
ひとつだけ壁で仕切られて中からロックして入れる温泉があるので、ここは裸で入っても大丈夫なんですけどお湯がぬるかったんです。
泉質はとってもいいんですけど、どーもちょっとお風呂に入った感じがね。

ってことで、今回はいくつか宿を探すにあたって条件を決めました。
  1. 湯船に浸かれる。
  2. 泊まる部屋についてるプライベートの風呂である。
  3. 天然掛け流しである。

さすがは温泉地というだけあって、Accomodation guideなんかを見てるとわりに「Spa pool」とか「Private spaという文字を見かけます。
もちろんこの言葉に嘘はないんですけど、よくよく宿を見ていくとちょっと違うんです。


まず、「Spa pool」。
これはまさに去年泊まったところがそれに当たると思うんですけど、泊まる部屋についてなくて、まさに宿泊客みんなが入れる露店温水プールのイメージです。
もちろん全部が全部じゃないですけどね。
今回探してたのは個室についてる温泉なので、この「Spa pool」という言葉だけでは安心できません。

Spa pool at Motel
Spa pool at Motel


で、次のキーワードが「Private pool」です。
これもちょっとあやふやな言葉で、別に泊まる部屋に風呂がついてなくても、ただ温水プールの小さな物を塀で囲って中からロックできるようになってるだけの温泉の可能性があります。
たしかにプライベートの空間ではあるんですけど、特に冬なんかは寒い中部屋を出てお風呂に入りにいかないといけないし、もし先約がいたら入れません。
逆に言うと、他の宿泊客をことを考えると思う存分入るのは難しくなってきます。
ちなみに今回見た中ではAaryn court motelってところがまさにこれで、お湯を触らせてもらったところ泉質はホントによく値段も断トツで安かったんですけど却下になりました。


で、次のキーワードが「Private spa pool in every unit」。
また的が絞られてきました。
これは各部屋に風呂がついてますよ、ってこと。
完璧に思えるんですけど、もうひとつ確認しないといけないのがお湯がちゃんと温泉のお湯であるかどうか。
Capri Court Best Western Motelってとこをちょっと見せてもらったんですけど、残念ながら温泉ではなくただのお湯でした。
ただお風呂はちゃんと浴室にあって、ジェットバスまでついてたので温泉じゃなくてもよければオススメです。


では、ちゃんとした温泉を示すキーワードはとういうと、、、答えは「Mineral water」です。
親切なところはさらに「Genuine」と書いてあって、これこそが日本で言うところの「源泉かけ流し」にあたるようです。

Private mineral water pool in unit
Private mineral water pool in unit


今回実際にいくつか見て回った中でここまでの条件をクリアした宿は2つ。
Victoria Lodge MotelGibson Court Motel
両方とも部屋自体は少し古い感じだったんですけど、違いは前者が部屋が少し小さくお風呂に天井がなかったのに対し、後者は部屋が広めでお風呂にトタン屋根がついてた点。


当日雨が降ってたこともあって、結局後者に泊まりました。
実際に泊まってみた感想は、「源泉ではあったけど、泉質自体はそれほどよくなかった」ってところでしょうか。

それでも久々のお風呂を堪能できて満足でした。
他に Rotoruaやほかの地域の温泉宿?でオススメがあったら教えて下さい。


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オリンピック、Shotputのまさかの結末

さて、ロンドンオリンピックが終わりました。
日本にいた時は競技はおろか開会式も閉会式もほぼ見たこともなく特に興味もなかったんですが、今回は結果的に毎日なにかしら見ていた気がします。


以前にも書いたんですが、日本とニュージーランドでは注目の競技が全然違います。
それはメダルの獲得競技にも顕著に現れていて、今大会のメダル獲得種目はこんな感じです。

ニュージーランドのメダル獲得数
金6つ、銀2つ、銅5つと大活躍のニュージーランド

ぱっと見て一番目につくのはSailingとRowingの多さ。
日本語でゆーとこのセーリングとボートで、水物?でカヤックを入れると13個のメダルのうち8個を占めます。
これは今大会に限ったことじゃなく、過去の記録を見てもかなりニュージーランドが得意としてる競技のようですが、種目を見てもイマイチピンときこないものが多いです。
セーリングやボートだけでこんなに種目があることにびっくり。


びっくりといえばCycling。
銀メダルをとったBMXがかなり激しい競技だったり、競輪がKeirinと英語になってたり、Pursuitは観ててもなんだかよくわかんなかったり、、、。
前大会までで計4つのメダルだったことを考えれば、今回のCyclingでのメダル3つは大躍進じゃないでしょうか。

New Zealand Team Pursuit
Photo Credit: Sum_of_Marc


そして今大会最後に待ってたドラマがShotput。
Shotput、、、これもピンときませんよね。
日本語でゆーところの砲丸投げです。

前大会で金メダルに輝いたValerie Adams。
彼女は今大会のニュージーランド人選手の中でも最も金メダルを有力視されていたアスリートだったと思います。
ところが大会10日目に行われた決勝ではベラルーシのOstapchuk Nadzeya選手に破れまさかの2位。
あちこちで「どーした?Adams??」なんて報道され、ゲーム後は悔しさで涙を浮かべていたのが印象的でした。

が、閉会式のあった翌日、ニュージーランド時間で火曜日の朝にテレビをつけたらまさかのニュース。
1位だったOstapchuk Nadzeyaが薬物検査で陽性反応を示しメダル剥奪。
Valerie Adamsが繰上げで金メダルを受け取る事になったのです。
2大会連続の金獲得はホントにすごいこと。


そしてここからがまたニュージーランドらしい。
金に輝いたことを祝えてない(表彰式では銀だった)ことで、あちこちで「ちゃんと彼女の偉業を祝ってやるべきじゃないか」なんてゆー声が上がってます。

Facebookでは国民的スター集団であるラグビーの代表チーム、All Blacksに向けてこんな投稿をしてる人もいました。
Hey All Blacks, heard the news about Val's Gold medal? wicked aye! Well I have an even wicked-er idea. It sucks that Val didn't get to receive her gold in front of all those people and so I propose that before your game against England at Twickenham she gets the medal ceremony she deserves. Imagine it now...she would have adoring fans, in the same city where she fairly and squarely won, and we would get to stand with her and sing our anthem. So NZ Olympic Team and our World Champion All Blacks, what do you reckon? (from Facebook)

内容を簡単に言うとAll Blacksへの提言で、今年のAll Blacksのヨーロッパ・ツアー最終であるEngland戦があるロンドンで彼女を祝いませんか?とゆーもの。
ラグビーの世界チャンピオンとニュージーランドのオリンピックチームが揃い、そこで国歌斉唱、、、考えただけでもワクワクするとってもおしゃれな提言だと思います。

All Blacksとしても、来週AucklandのMt Edenで行われるWallabiesとのテストマッチで何かできないかと検討中だったりするらしいですが、当の彼女は残念ながら10月の頭まではそのままヨーロッパに残って他の大会なんかの予定があるらしくスケジュール的に難しい様子。
彼女自身はすぐにでもメダルを受け取りたい考えで、できればニュージーランドに戻る前に滞在先のスイスで受け取れるのがいいとのこと。
しかしメダルを剥奪された選手は薬物使用を強く否定していて、メダルがValerie Adamsに渡るまでには少し時間がかかる見込みだそうです。

Valerie Adams
Photo Credit: tenews.maori.nz

個人的には盛大なセレモニーももちろん必要だけど、なによりできるだけ早く真のチャンピオンに金メダルが届いて、そのメダルを胸に笑顔で彼女がニュージーランドに帰国できればいいなぁと思います。


そんなこんなでロンドンオリンピック、最終的にニュージーランドは金を6つ、銀を2つ、そして銅を5つとゆー計13個のメダルを獲って終了。
1988年のソウル・オリンピックの最多記録に並ぶ、大活躍で幕を閉じました。


参考資料:
New Zealand Olympic Team
Official London 2012 Website
Yahoo! New Zealand Sport London 2012 Coverage
”Adams slams cheat, wants medal pronto” Stuff.co.nz


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納得できないプラグの形

ニュージーランドにあるほとんどのものは日本にあるそれに比べると見劣りします。
品質、機能、デザイン、、、。
その中でも納得できないのがプラグ。
電化製品についてるアレです。

Plug
Photo Credit: wiccked

日本のプラグの形状ってとってもシンプルだし、省スペース。
「||」の形。
これは世界的にはA型と呼ばれるみたいで、日本のほかには北米と中米で使われてるそうです。
そして日本の電圧は100V。

あ、ちなみにコンセントは和製英語です。
英語では差し込む方をプラグ(plugs)、差し込まれる方をアウトレット(outlets)と言います。


それに比べてニュージーランドのプラグは「ハ」の字の下に「|」が足されたような形。
これはI型と呼ばれているそーで、ニュージーランドの他にはお隣のオーストラリアとあとは中国の一部で使われているそうです。
おそらく日本のは「||」の字だからその土台は長方形で済むのに対して、ニュージーランドのは「ハ」の字+「|」の可能性があるから土台も丸型と大き目。
そして電圧は240V。
日本の比べるとだいぶ高いですね。

plug and socket
Photo Credit: Alikai


と、ここで気づくのはなんで日本は2本の差し込み口で済むのに、ニュージ‐ランドは3本あるのか。
実はニュージーランドのプラグの真ん中の「|」はアース用だそうです。
電気の逃げ道を作るための接地線。

日本の電化製品ではあんまり見かけませんが、洗濯機や電子レンジなど白物家電にはプラグにひょろりとしたコードがついてることがあります。

日本のアース付きプラグ
日本のアース付きプラグ

ニュージーランドのプラグでも必ず差し込みが3つあるわけではなく、「ハ」の字だけでアースはついてないこともあります。
が、それでもプラグ全体を見るとアースがない分土台が小さくなってることはなく大きさはそのままです。

それだけじゃなく、「||」の形だと逆さまにしてもささりますが、「ハ」の字だとさし方はひと通りのみ。
さらにプラグから伸びるコードが真っ直ぐついてるとまだいいんですが、例えばケータイのアダプターのように「L」字になっていたり、そもそもの土台部分が何故か異常に大きかったりすることも多く、すると4つ口の延長コードをフル活用できなかったりすることも多々あり。
日本のでもこーゆーことってなくはないですけど、ニュージーランドではかなりの確率で起こります。(自分調べ)

4つ口だけど3つ口
4つ口だけど3つ口

だから、まれに4つ口をフル活用できた時なんかは喜びもひとしおだったりして、、、。


参考資料:
配線用差込接続器” Wikipedia


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